「も〜っと面白くなる」のは何故か?
今週のマーケットは数年ぶりの"あたふたぶり"を露呈している。
そんな中、sell-sideからは様々なレポートが出ている。
Qualityは、様々だが、後年の記録として、気になったものをコピペしておこうと思う。
だいたい嵐が去ったら、こんなレポートは、あったことさえ忘れ去られてしまうものだ。
一生懸命作成しているsell-sideの人のためにも、失礼かも知れないが、皮肉っぽい感想も加えて、残しておこうと思う。
1998年の金融危機と比べれば、今回は金利が上がってません。
そんなに騒が無くても良いのじゃない?
というニュアンスが行間にこめられたレポートです。
私思うのですが、今回の問題はレバレッジなんですよ!
私は今回の相場のテーマ(=バブルの正体)を、レバレッジだと認識し、2007年の2月に、
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2000年に破綻したのが、ITバブルだった。
現在膨らんでいて将来破綻するのは、、、、、
破綻してみないと結論は出ないが、私は『レバレッジ・バブル』と定義することにした。
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と、宣言しました。
つまり、今回は歴史的に比較して、1998年の10倍のレバレッジで投資が行われているので、金利変動が1998年の10分の一であっても、同等以上の衝撃が発生するという事がキーポイントなんです。
「ライアーズ・ポーカー」って読んだ?
「マネー・ボール」書いた人のデビュー作
ヘッジファンド業界のずるさ、正直でない部分についてチョッと書きます。
そもそも問題の発端になったのはサブプライム・ローンの焦げ付き比率の上昇など、融資先が健全だったかどうか?、与信審査は万全だったか?という「質」の問題が入り口でした。
でもローンのクウォリティー自体は劣化しているものは(いまのところ)全体の極く一部です。
経験の浅い投資家はそのことだけを示すリサーチかなんか読んで:
「そらみろ、大部分のものは健全じゃないか!危ない、危ないと煽るやつが居るから今みたいな大問題に発展するんだ。」
と憤慨しています。
でも僕に言わせればオルタナティブ資産のギョーカイの人たちは未だcome clean、つまり自分の過誤を正直に認めていない部分があります。
例えば金融機関がこれらのへんちくりんなペーパーをMTM(マーク・ツー・マーケット=値洗い=今実際に場で売れる値段で手持ち証券の在庫評価を更新すること)すべきかどうかについては後ろ向きなところが多いと思います。
「だってほっときゃどうせ元に戻るんだろ?。それなら相場が荒れている今の瞬間風速での再評価なんて必要ないさ」
というわけです。
でもその一方で自分だけはこっそり足抜きしたいという欲求は強いです。
「おたくのファンド、パフォーマンス大丈夫?」
「マーケット・ニュートラルのファンドなのになんでこんなにヤラレているの?、これは許せないから、、、俺は解約する!」
まあそんな感じです。
でも解約するには基準価格(NAV)を計算しないといけません。基準価格を計算するためには今の時価で手持ち証券の在庫評価することは絶対に避けて通れないことなのです。
すると片方で「値洗いはなるべくしたくない」と言いながら、同時に「よくも損させてくれやがったな!俺はもう出る!」と解約を主張しているわけです。
これって、、、ずいぶん身勝手ですよね?。
大体オルタナティブ資産というのは「在庫棚卸し」のタイミングが必ずしもその証券を保有している投資家(金融機関など)の会計報告義務のタイミングと一致していないケースが多々あります。投資銀行やメガバンクのように株式を公開している企業の場合、四半期の決算を報告する義務がありますけど彼らが保有しているオルタナティブ資産の評価が全て直近のマーケットの実勢水準を正直に反映しているかといえば、実際には期中にぜんぜん取引が無く、実勢価格がわからないものとか、実績として売買が成立していないので「理論価格では妥当値はこのへんだ」という自分で描いたマンガで済ませてしまっている場合とか、まあいろんなケースがあるわけです。
いや、もっと厳密に言えばわざとパブリック(株式が公開されている)な資産とプライベート(私募)な投資の器を上手く組み合わせて見かけ上、コンスタントに儲かっているように粉飾(スムージング)したり、或いは損を先送り(ディファード)したり、本当のオーナーシップを隠蔽したり、、、そういうことは日常茶飯事で行われています。そういうリポーティング・リクワイアメント(会計報告義務)の落差のある2つの投資主体を組み合わせるやり方はむしろ古典的な手法であると言えるでしょう。
なぜ本当のオーナーシップを隠蔽することが悪いか?と言えば、そうすることによって自分のバランスシートからそれらのポジションを「飛ばす」ことにより、どんどん新しいポジションを取っていけるからです。そうやって食べた先から飛ばすので気がついたらレバレッジだらけになっていたということが起きてしまうわけです。
さて、オルタナティブ投資の商品に対する投資家は適格投資家と言ってプロないしはプロはだしの人が殆どなのですけど、そのプロ投資家の中にあっても全員が平等というわけではありません。いや、ひとつひとつのファンドの販売の過程にはそれぞれ固有のエピソード、つまり経緯ないしは事情があります。
「このファンドは購入してから1年間は解約できません」
なんてロックアップ条項があるファンドはザラにありますけど、中にはギョーカイで隠然る力を持っているファンズ・オブ・ファンズなどは「おれだけチョッと抜けされてくれ」とか、そういう「特例」はいくらでもあるのです。
本来、抜け駆けは許されない筈なのに、、、、抜けている奴が居る!
こうなるとオルタナティブ商品へ投資している機関投資家同士で腹の探りあいというか五人組密告制度みたいな世界になるわけです。
とことんまで飽食しちゃった愚を認めていない、、、
未だ損を隠蔽しようとしている、、、
抜け駆けは許さないというケチな態度、、、
これで信用市場が混乱しないほうがおかしいとは思いませんか?。
PS:これは蛇足ですけどヘッジファンドが損を出して店じまいするというのも余り憐れみをかけない方がいいですよ。彼らがファンドをたたむのは損を抱えたままだとハイ・ウォーターマークと言ってそのファンドを顧客が購入した時点での購入価格より基準価格が下の間はヘッジファンド・マネージャーはパフォーマンス・フィーを貰えない条項が入っている場合があるからです。損したファンドをたたんで実害が出るのは主にファンドに投資した顧客の方。ファンド・マネージャーとしてはサッサと閉めてまた新しいファンドを立ち上げた方が成功報酬にありつけるタイミングが早いのです。













