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亀田騒動で10億円大儲け…村上ファンド出身のヤリ手
広告費は100万円?

大毅から主役の座を奪った内藤の尻で「保険見直し本舗」は目立ちまくった(11日、有明コロシアム)
内藤大助−亀田大毅の世界戦に端を発した騒動で、亀田一家やTBSは大きく評判を落としたが、大儲けした会社がある。内藤のトランクスに「保険見直し本舗」などの広告を出した生命保険代理店業「CIS」と、親会社「ウェブクルー」(東京・六本木)。かけた資金はわずかでも、受けた効果は「10億円」というから、笑いが止まらない。
11日のタイトル戦・最終12ラウンド。大毅が内藤を持ち上げたレスリングの反則行為による効果は絶大だった。内藤のトランクスのお尻にあった「保険見直し本舗」のロゴ。試合中も再三、お茶の間に流れた見慣れない「保険見直し−」は、CISが運営する保険関連サイト名だった。
同社の大谷寛社長(41)がテレビ出演した際、「内藤選手を持ち上げてくれて『保険見直し本舗』を宣伝していただき、大毅選手には感謝しております」と思わず漏らしたのもわかる。
尻に「保険見直し本舗」、内藤が前を向けば「ウェブクルー」
「中継以来、『内藤選手を応援してくれてありがとう』『広告を出した先見性に脱帽』という激励や、本業に関する問い合わせが通常の20倍程度に増えました」とCISの担当者は興奮気味だ。
そのCISの親会社で東証マザーズ上場のウェブクルーも、内藤のトランクスの前側に社名広告を出した。同社への問い合わせも以前の5倍程度に増え、試合翌日の12日は、株価が一時、19万6000円(11日の終値18万6000円)まで上昇し、年初来高値を更新。大毅は内藤だけでなく、株価をも持ち上げたわけだ。
ウェブ社は、自動車保険の一括見積もりサイトなどを運営するITベンチャー企業で1999年に設立。傘下に先のCIS、ウェブクレジットなど11社を抱える。2006年9月連結売上高は36億3400万円で、従業員数は120人規模。
興味深いのは社長の青山浩氏(34)で、97年東大法学部を卒業後、みずほ銀行を経て、00年、村上世彰被告(47)率いる村上ファンドに入社した。05年、別の投資会社を設立して独立、ほどなくウェブ社の第三者割当増資を引き受け、同社社長に就任。翌年、赤字だった同社をいきなり黒字転換させるあたりは、相当のヤリ手なのだろう。
内藤をスポンサードした理由について、CISは「苦しい生活のなか、厳しい練習に耐えて世界王者になった。その汗に感動した。(グループの)認知度向上もありますが、内藤選手を支えることが主な目的でした」(先の担当者)と、ボランティア的な精神で資金を出したようだ。
だが、広告効果は同社の思惑を大きく超えた。「ねらって(広告を)出したのかと聞かれますが、それはありえません」(同)。
気になる広告費は「他のスポンサーの手前もあるので」と両社とも非公表。広告代理店幹部は「高くても100万円ぐらいでしょう」というから、費用対効果としてはお買い得だった。
そこで、「保険見直し本舗」のアピール効果がどの程度の金額に相当するのか、夕刊フジが調べたところ、とんでもない規模だったことが分かった。
CM総合研究所が弾き出した数字は、100万円の約480倍となる4億7952万円。
同研究所の関根建男代表は「内藤戦の平均視聴率は約28%。あの放送時間(午後7時−同8時台)で、約28%の視聴率を獲得できる番組があると仮定します。企業がこの番組に15秒のCMを出すと、過去の実績から333万円が必要です。1ラウンドは3分だから15秒の12倍。333万円に12を掛けると3996万円となり、12ラウンド続いたわけだから、さらに12倍。合計で4億7952万円になります」と解説する。
ウェブ社の06年9月期連結営業利益は3億9100万円。それを軽くしのぐ規模になる。
だが、効果は世界戦の中継だけに留まらない。
タイトル戦から1週間経過しても騒動は続き、繰り返し問題のレスリング行為が放映されている。こうした効果を加えると、「ざっと10億円。あるいはそれを以上」と関根氏。
スポンサーに10億円をもたらした内藤。さぞや内藤本人のCM価値も上がったに違いない。
「悪玉・亀田あっての内藤選手なので、単体では500万円がせいぜい。タイトルは一流でもCM出演料は巨人の2軍選手並み」(先の広告代理店幹部)
15歳下の大毅をKOできなかった内藤。次回防衛戦は文句なしのKOで、CM価値の階級も上げてもらいたいものだ。
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